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<title>古書ことば 売れない本の紹介</title>
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<description>毎日少しずつ溜まっていく売れない本を紹介していきます。</description>
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<title>泪橋古書展終了のお知らせ</title>
<description>いつも『古書ことば 売れない本の紹介』をご愛読いただきましてありがとうございます。前回ご紹介差し上げた『泪橋古書展』ですが、沢山のお客様にご来場いただき、大盛況のうちに無事終了いたしました。神田の古書会館に貼ってあるチラシを見てご来場いただいたお客様、当ブログを読んでご来場いただいたお客様、当ブログを読んだけど、おうちの都合で行けなかったお客様、当ブログを読まないでご来場いただいたお客様、当ブログも知らないし、古本にも興味もないけどたまたまクーラーが効いているからご来場くださ...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-07-05T18:15:59+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10040.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10040-thumbnail2.JPG" width="96" height="150" border="0" align="" alt="Scan10040.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10040-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>いつも『古書ことば　売れない本の紹介』をご愛読いただきましてありがとうございます。<br />前回ご紹介差し上げた『泪橋古書展』ですが、沢山のお客様にご来場いただき、大盛況のうちに無事終了いたしました。<br />神田の古書会館に貼ってあるチラシを見てご来場いただいたお客様、当ブログを読んでご来場いただいたお客様、当ブログを読んだけど、おうちの都合で行けなかったお客様、当ブログを読まないでご来場いただいたお客様、当ブログも知らないし、古本にも興味もないけどたまたまクーラーが効いているからご来場くださったお客様、駆け込み寺と勘違いしてご来場くださった寺女、歴女の方々、真にありがとうございました。<br />私はとってもうれしかったです。嬉しさのあまり、帳場に立っては泣き、トイレに行っては泣き、手のひらをじっと見ては泣きました。<br />うれし涙の泪橋です。<br />この東部会館が多くのお客様に支えられているとひしひしと感じた即売会でした。<br />また南千住という場所に初めて来られたというお客様の声もたくさん頂戴いたしました。<br />東部古書会館に本を買いに来ようと南千住駅を降りた途端に、南千住という場所の面白さに魅かれて会館には目もくれずに一日中散歩してしまった、よしんばこういったことでも私どもは充分満足です。きっかけは何だっていいのです。<br />そりゃ、ご来場くださったらなお私はうれしいですけど。<br />でもそれでもいいのです。<br /><br />次回『泪橋古書展』の開催は未定ではございますが、私どもといたしましても、いろいろと反省に反省を重ね是非次回開催へと実現していきたいと思っております。<br />何はともあれ、ご来場くださった方はもちろん、一瞬でも『泪橋古書展』ならびに『東部古書会館』という言葉が脳裏によぎった方、そしてこのブログをご愛読くださっているお目にかかったことのないお客様、この場を借りまして御礼申し上げます。<br />どうもありがとうございました。<br /><br /><a name="more"></a>

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<title>泪橋古書展</title>
<description>いつも『古書ことば 売れない本の紹介』をご愛読いただきましてありがとうございます。蒸し暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。さて、本日の売れない本は…といきたいところなのですが、残念ながら本日ご紹介する本はありません。今回は本ブログ始まって以来、最初で最後のまともな営業をさせていただきますことをお許し下さい。では、皆様、日頃お使いになられている手帖をご用意ください。手帖の代わりに携帯電話をお使いになられている方は私には使い方が分かりませんので、ご説明は省かせ...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-06-12T15:56:20+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10037.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10037-thumbnail2.JPG" width="103" height="150" border="0" align="" alt="Scan10037.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10037-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>いつも『古書ことば　売れない本の紹介』をご愛読いただきましてありがとうございます。<br />蒸し暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。<br />さて、本日の売れない本は…といきたいところなのですが、残念ながら本日ご紹介する本はありません。<br />今回は本ブログ始まって以来、最初で最後のまともな営業をさせていただきますことをお許し下さい。<br />では、皆様、日頃お使いになられている手帖をご用意ください。<br />手帖の代わりに携帯電話をお使いになられている方は私には使い方が分かりませんので、ご説明は省かせていただきます。<br />手帖が用意できましたら、まず、７月の項を開き、３日と４日に赤ペンで印をつけて下さい。<br />なに、ちょっとした印ですからまだ意味はありません。<br />皆様の３日と４日のご都合はいかがでしょうか？<br />手帖をもう一度ごらんになって下さい。<br />おや？赤ペンで印がつけてありますね？<br /><br />そうなのです！<br />来る<strong><span style="font-size:large;">７月３日、４日</span></strong>は私が所属しております、<br /><br /><strong><span style="font-size:large;">『東部古書会館』</span></strong>という場所で、<br /><br /><strong><span style="font-size:large;">『泪橋古書展』</span></strong>という即売会が初めて開かれる日なのです！<br /><br />即売会というのは既にご存知のことと思いますが、多くの古本屋さんがこぞって秘蔵の本をお客様にバンバン提供する会のことです。<br />場所はこちらになります。<br /><a href="http://www.kosho.ne.jp/~to_bu/info.html" target="_blank">http://www.kosho.ne.jp/~to_bu/info.html</a><br />開催時間は午前10時から午後6時まで。<br />最終日は午後5時終了となります。<br />参加古書店も初めて即売会を行う本屋さんばかり。<br />私も初めて参加いたしますが、緊張のあまり二重が一重になってしまいました。<br />お探しの本に出合えるかどうか、それはもう神のみぞ知ることですので、ただただ私どもといたしましては、ひらめきのような本を集めることくらいです。<br />もしお時間がおありでしたらご近所お誘いあわせの上、ふるってご来場ください。<br /><br />南千住と申しますと、あまりご縁がない土地のように思われますけれども非常に趣のある場所です。<br />古本片手にお散歩などという小洒落たコピーは私には口が裂けても言えませんが、行ったことのない場所にはどんな場所であれ、初めてのような気がいたしません。<br />なぜなら読みたい本が常に心の中にあり、また味わい深い土地が心の中にあれば似ているものを自ずと外に見つけ出すからです。<br />ゆえにどこの土地でも馴染み深いものなのではないでしょうか。<br />とにもかくにも皆様のご来場、店主一同心よりお待ちしております。<br /><br /><a name="more"></a>

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<title>樹の美</title>
<description>今年から『エコポイント』なるものが電気屋さんなどで実施されているということを聞きました。はてさて、エコにポイントなんてつくものだろうかと私は首をかしげたまま３週間が経ちましたが、首が元に戻りません。エコのせいです。なんでも地球にやさしい電化製品を購入するとポイントが加算されるのですが、そのポイントが何に使えるのか分からないようです。多分こういうところがエコロジーと呼ばれる所以なのかもしれません。つまり、足されもしないし、引かれもしない。自然がプラスもマイナスもないものだという...</description>
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<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-06-04T21:15:38+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10036_r1.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10036_r1-thumbnail2.JPG" width="150" height="126" border="0" align="" alt="Scan10036_r1.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10036_r1-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>今年から『エコポイント』なるものが電気屋さんなどで実施されているということを聞きました。<br />はてさて、エコにポイントなんてつくものだろうかと私は首をかしげたまま３週間が経ちましたが、首が元に戻りません。<br />エコのせいです。<br />なんでも地球にやさしい電化製品を購入するとポイントが加算されるのですが、そのポイントが何に使えるのか分からないようです。<br />多分こういうところがエコロジーと呼ばれる所以なのかもしれません。<br />つまり、足されもしないし、引かれもしない。<br />自然がプラスもマイナスもないものだということは、季節の移り変わりや、私達のシワの数そして白髪の数を数えれば自ずと分かることですが、自然はその環境に応じて、例えば山や川は様々に姿形を変えていくのです。<br />これから大分熱い季節になります。自然は環境に応じるからといって、家の外へ生まれたままの姿で朗らかに出かけて行っては、これは刑法第１７４条、公然わいせつ罪という立派な罪。<br />近所をブラブラしているおまわりさんにそんな野性味溢れる肉体をさらしたら即逮捕されます。<br /><br />じゃぁ、自然の順応って何なのさ！と文句を言いたくなったら黙って本日の売れない本を買って下さい。<br />みなさんも見たことはあると思いますけど、日本全国に留まらず世界中に木は生えています。<br />世界中にあるからそりゃもう、いろんな木が生えているわけです。<br />小さいのから大きいのまで、ありとあらゆるのがあります。<br />人間と違って、木はたくましいんです。人間にもたくましいのがいますが、それでも木と比べたら大したことはないとは言い切れない。<br />なぜならどちらも同じ自然だから。<br /><br />さて、本日の売れない本は新潟にある『雪国奇木館』という奇妙な木をあつめた博物館の図録です。<br />人間と同様、寒けりゃ木も縮こまります。するとどうなるか。<br />体はよじれて、コブができ、雪の重さに耐えかねて、身悶えているかのような凄まじい形状の木が出来上がるのです。<br />この館があります新潟県は、ご存知の通り物凄い雪の降り積もるところです。<br />東北地方に生まれ育った人でない限りその凄さは計り知れないかと思いますが、そんな場所で育ったケヤキや栃の木、ハンノキなど３百点が所狭しとその名状しがたい姿をこれでもかと見せつけています。得体の知れない生き物がうめき声をあげているかのように見えたり、洞穴そのもののような木、巨大なコブがハチの巣のように見えたりします。珍木、美木まったく判然としない奇怪で美しい世界がそこにはあります。館全体が千年王国と錯覚してしまうくらい、展示の木たちはまるで妖怪。<br />自然の造形美といえば言えないこともないですが、ただただ、人智の及ばない力が作用する世界があるのだとため息が出てしまいます。<br />私達が『自然』と呼ぶものは、目には見えない力のようなものだということを感じさせる自然=超自然の本。<br />まさにウッドホラー。<br /><br />売れない度　96％<br /><a name="more"></a>

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<title>[PR]注目のキーワード「フォーティーン」</title>
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<title>なるほどの哲学</title>
<description>あれはまだ石子が小学生だった頃のことである。男まさりだった彼女は女子のおしとやかな遊びには上品すぎてついていけず、むしろ男子と一緒に近所の空き家に潜入したり、相撲をとったり、将棋を指したりするような極めて荒々しい遊びの方がすこぶる楽しかった。しかし、相手は男子である、彼らは時に男のメンツを保つために本気の戦いをすることがあった。男が己のメンツをかけてメンチきってやりあう『男のケンカ』である。相手が女だからといって容赦はしない。というよりも彼らは石子を女子としてみていなかった。...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10035.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10035-thumbnail2.JPG" width="105" height="150" border="0" align="" alt="Scan10035.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10035-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>あれはまだ石子が小学生だった頃のことである。<br />男まさりだった彼女は女子のおしとやかな遊びには上品すぎてついていけず、むしろ男子と一緒に近所の空き家に潜入したり、相撲をとったり、将棋を指したりするような極めて荒々しい遊びの方がすこぶる楽しかった。<br />しかし、相手は男子である、彼らは時に男のメンツを保つために本気の戦いをすることがあった。<br />男が己のメンツをかけてメンチきってやりあう『男のケンカ』である。<br />相手が女だからといって容赦はしない。というよりも彼らは石子を女子としてみていなかった。むしろいっぱしの男としてつきあっていたので、ぶつかるときもそれなりの理由があった。<br />その時は石子が面白半分でグループのガキ大将であるヤスオの好きな女の子の名前をみんなにばらしまくったことによってヤスオの怒りを買い、果し合いをするため、学校の裏手にある空地に呼び出されたのであった。<br />ヤスオは石子に向ってこう言い放った。<br />『おい、石子、てめぇどうなるかわかってんだろうな』<br />石子は負けじと言い返す。<br />『好きな女の名前知られたくらいで、ギャーギャー言ってんじゃねぇぞ！女の腐ったのみてぇな言いがかりしやがって！おめぇの魂叩き直してやる！来い、この野郎！』<br />実は石子には秘策があった。頭に血が上ったヤスオは石子に踊りかかっていった。一方の石子は身じろぎもせず、何かを待っているかのようだった。<br />ヤスオが石子の間合いに入った瞬間、石子の大きな両手がヤスオの側頭部をはさみあげたかと思うと、ヤスオの顔面めがけて石子のこれまた大きな頭が弾丸の速さで激突した。<br />ヤスオは声にならない悲鳴をあげるとやがて大きな声で泣き出した。<br />石子のド根性がヤスオの魂を叩き直したのである。<br />石子はうずくまるヤスオを見下ろしながら極めて解説風に思った。<br />『私の頭は硬いなぁ、まるで石のようだ。もしかしたら石の化身なのかもしれない、あれ。私の名前は石子だぞ。ははぁ。なるほど。わかったような、わからないような。けど、石子という名前が石であったり私であったりするというのもなんだかうなずけるわね。だって多分私は石であってもいいんだもーん』<br /><br />石子はなにやら足元がくすぐったくなって目が醒めた。<br />まだぼんやりしているが、なんだか随分と長い間眠っていたような気がしていた。まだ足元がくすぐったい。<br />ふと目をやると、小さなカップルが自分の脛にマジックで落書き(アイアイ傘)をしていたのである。<br />『あれ、この人たちは童話の国の人たちかな』<br />石子は小さい頃読み聞かせてもらった『ガリバー旅行記』を思い出した。しかし、このことから石子はすぐに了解した。<br />そう、石子はどこかの国にある世界遺産に指定された巨大石仏になっていたのである！<br />世界遺産に落書きする奴は許さない！石子は怒りに震えながら地面に響き渡る声でそのバカップルを怒鳴りつけた！<br />『セイブ・ザ・アース！』<br />石子は長い眠りの中で、自分が自分であるという納得を理解した挙句、大仏に変身した。<br />我々の人生もまた、なにやら得体の知れない了解を探し続け、そして分からないまま生きていけばいくほど、不思議な『なるほど』感に満ち溢れていくのかもしれない。<br />だから今日の売れない本の解説も全然わからなくていいのである。<br /><br /><br />売れない度　99％<br /><a name="more"></a>

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<title>死</title>
<description>最近では少なくなりましたが、お店の軒先に非売品が飾られていることがあります。客寄せだとは思いますが、あまりにもインパクトが強いと中には珍しい物好きのお客様が『これ、幾らだったら売ってくれる？』などと熱意を込めて交渉してはすげなく断られる光景がございました。当店も売り物にはしておりませんが、お客様が目を皿のようにして欲しがる非売品がございます。これだけは幾ら積まれても決して売ることはできない逸品です。しかも世界でただ一つ。これだけ売れない本を紹介してきたんだ、もういい加減ものす...</description>
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<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-05-12T21:16:49+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10034.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10034-thumbnail2.JPG" width="102" height="150" border="0" align="" alt="Scan10034.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10034-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>最近では少なくなりましたが、お店の軒先に非売品が飾られていることがあります。<br />客寄せだとは思いますが、あまりにもインパクトが強いと中には珍しい物好きのお客様が『これ、幾らだったら売ってくれる？』などと熱意を込めて交渉してはすげなく断られる光景がございました。当店も売り物にはしておりませんが、お客様が目を皿のようにして欲しがる非売品がございます。<br />これだけは幾ら積まれても決して売ることはできない逸品です。しかも世界でただ一つ。これだけ売れない本を紹介してきたんだ、もういい加減ものすごい怪物みたいな本の紹介があってもいい頃だとお思いでしょう、私もそう思います。<br />ではとっておきの古書ことばの秘蔵の非売品を紹介しましょう。<br />それは私のお客様に対するこころ、つまり『ハート』です。<br />ベタすぎて全然笑えないのも頷けます。本気ですから。<br />見たことないって？見るものじゃないんです。感じるんですよ！感じて！さぁ！<br />とはいえ、非売品のごとく、有るのだけれど無いものも私達の世界にはあります。<br />ただ日常に溢れているにも関わらず、あまりにも漠然としすぎているため、捉えどころがないせいでまさに非売品のようなポジションに自らを置くことになってしまうもの。<br />それが『死』です。そこで本日の売れない本はいまブームの『死』の本。タブーであるのは語りえようがないからで、語ったところでみんな死んだことがないもんだからまさに触れれば『語るに落ちる』。<br />ではこの本には何が書いてあるかというと、多分『死』のことが書いてあるのでしょう。<br />じゃぁ、『死』の何が書かれているのかというと、おそらく何も書かれてはおりません。ここに書かれているのは生きている人間の『死』についてのあこがれや恐怖、イメージ、儀式や風習です。本の紹介としてはきっとその目次の内容を書かなければならないのだとは思いますが、いかんせん、そんなことを書いたところで、この本が売れるだけ。<br />古本屋のブックレビュー？くそくらえ！<br />そんなつまらない『死』の紹介を私はしたくありません。<br />『死』については多くの人間が考え、そして考え、考えてきました。時には『死』を体験したという人もおりました。ですが、そう考え、体験しながらも『死』に向かってまっしぐらに進み続け、一回『死』を体験したという人もやがて本当に死にました。今でも死んでいるかもしれません。<br />かつて死んだ人、今も死に続ける人、そしてやがて死ぬ人、これらは同一人物です、という言い方もできます。ところがこうした言い方を言いたいが為に私はこの本を選んだのでもなく、つまるところ『死』について考えれば考えるほど何が何だか分からなくなって、この訳の分からなさを少しでも知りたいが為にそれで明日も頑張ろう、という気持ちになることこそ大事だと私は深く思います。<br />みんなの心に熱いハートと非売品。これこそ、テレビの地上デジタル化に備えて私達が今こそ取り組まなければならない問題ではないでしょうか。死は生と共に。<br /><br />売れない度　4％<br /><a name="more"></a>

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<dc:date>2009-05-12T21:16:49+09:00</dc:date>
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<title>KANSAI JAPANESE</title>
<description>ある晩のことです。私は狭い台所で好物のポテトサラダをこしらえていました。しばらくボールの中でかき回しているうちに、サラダは完成したのです。あんまりおいしそうだったので、私はボールに顔を近づけ、思わずこう言ってしまいました。『私はポテトサラダが好きです』部屋の中には私しか居りませんので、その奇妙な告白は誰の心をも打ちませんでしたが、その『私はポテトサラダが好きです』という言葉は果たして他人にも言葉として通じるであろうかという妙な疑問が沸き起こりました。ポテトサラダが好きなのは分...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-05-07T19:36:16+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10033.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10033-thumbnail2.JPG" width="102" height="150" border="0" align="" alt="Scan10033.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10033-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>ある晩のことです。私は狭い台所で好物のポテトサラダをこしらえていました。<br />しばらくボールの中でかき回しているうちに、サラダは完成したのです。<br />あんまりおいしそうだったので、私はボールに顔を近づけ、思わずこう言ってしまいました。<br />『私はポテトサラダが好きです』<br />部屋の中には私しか居りませんので、その奇妙な告白は誰の心をも打ちませんでしたが、その『私はポテトサラダが好きです』という言葉は果たして他人にも言葉として通じるであろうかという妙な疑問が沸き起こりました。<br />ポテトサラダが好きなのは分かるが、その気持ちを人に伝えるときに、私はポテトサラダの何を知っているのだろう。あるいは私はポテトサラダのおいしさが好きなのであって、ポテトサラダが好きなわけではないのかもしれない。<br />では私を掴んで離さないポテトサラダとは何物なのだろう。<br />遡ること１０年前の出来事でした。このようなことばに対する基本的な不信感があって、本屋を始めるときに皮肉の意味もこめて屋号を『古書ことば』にしたというのは全部ウソ。<br />話は本題、本日の売れない本は翻訳の翻訳本。どこの言語もそうですが、地域によってまるで違うことばが使用されています。我が国日本でも思い浮かべるだけでも沖縄弁、博多弁、岡山弁、青森弁、新潟弁、北海道弁などが簡単に出てきます。東京は江戸弁なんていうのが言われていますが、いまどきべらんめぇ調でお話になるのはあんまり品がよろしくありませんよね。<br />さて、本書はその方言の中でも最も世界に知られているであろう大阪弁、そして京都弁、広島弁の喋り方に関する本です。著者のペーターさんはボストンのフリー・ライターですが、アジア(たぶんウエスタン・ジャパン)に1984年から1991年の７年間滞在していました。<br />たった７年間で日本の方言を人に教えるようになったとは並大抵の語学力じゃないでっせ。<br />ちょっとページをめくってみますと、シチュエーションによって分けられておるようや。<br /><br />例えば、レッスン1、スタンダード・カンサイ・ランゲージ。<br />その内のワン・センテンス。<br />大阪の男性が飲み物と食べものを頼むシーン。<br />Ｗ(ウェスタン・ジャパニーズ)：onechan biiru ippon moraemakka？<br />Ｅ(イースタン・ジャパニーズ)：sumimasen,biiru ippon.<br />　Can I have a bottle of beer,please？<br /><br />こんな感じがえんえんつづくんやで。ほんまかいな。<br />ローマ字で表記される大阪弁は何やら変なスラングのように思えてきて、これを外国の人たちはどういう風に捉えているのだろうかと歪曲される日本文化に若干の不安感がつきまといます。とはいえ、『れ』が抜けたり、『ま』が抜けたりして、増えるものもあれば抜けるものもある。そもそもことばは言葉にならないものを表現するための手段であればそれもまた趣のある妙な道具ではあります。<br />言葉は全て外国語だと思えば、充分に楽しめる異文化理解の手がかりには全くならないローマ字教本。<br />どないなっとんのや。<br /><br />売れない度　91％<br /><a name="more"></a>

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<title>世界一大観</title>
<description>世間はゴールデン・ウィークの真っ只中です。皆さんはこうした時間をどのように過ごされているのでしょうか。ボンヤリするのも結構ですが、例えば同じ国の方々が国境を越えたりするような時間の過ごし方について思いをめぐらすのもまた一つの楽しみ方ではないでしょうか。さて、国境を越えることで見えてくるのが、世界は広い、あるいは狭いという観念です。私なんかも先日、亀有から出ているバスでイタリアへ行って参りましたが、イタリアへ赴いた一人間として感想を言わせてもらいますと、まぁ、なんですか、イタリ...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-05-03T17:18:46+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10032.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10032-thumbnail2.JPG" width="109" height="150" border="0" align="" alt="Scan10032.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10032-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>世間はゴールデン・ウィークの真っ只中です。皆さんはこうした時間をどのように過ごされているのでしょうか。ボンヤリするのも結構ですが、例えば同じ国の方々が国境を越えたりするような時間の過ごし方について思いをめぐらすのもまた一つの楽しみ方ではないでしょうか。さて、国境を越えることで見えてくるのが、世界は広い、あるいは狭いという観念です。私なんかも先日、亀有から出ているバスでイタリアへ行って参りましたが、イタリアへ赴いた一人間として感想を言わせてもらいますと、まぁ、なんですか、イタリアというものはスパゲッティが名物で、亀有からバスなんか使わなくとも自転車でも行ける距離なんだな、ということぐらいですかね。それとこれは行かなくては分からないことなんですが、イタリアには日本人が結構いるということですね。これは行ってみて初めて分かったことですよね。<br />まぁ、特に行きたかった訳ではなく、話のタネ程度ですがね。でも行かなきゃわかんないから。<br />話のタネでも泉でも例えはなんでもいいのですが、昔も今も酒の席で重宝されるのが雑学について詳しい人間のようです。人に話すために雑学というものがあるのかというくらい、味がない話が多いのが私が酒の席でする話らしいのですが、私はもう酔っぱらっているのでそんなことは知らない。<br />本書はそうした浅薄そのものとも言っても過言ではないくらいのビジュアル満載の世界一自慢の本。<br />昭和３６年時点の世界一といいますと、そりゃもう、世界はまだまだ神秘だらけの状態で、見るもの全てが世界一と言いたくなるのもムリはないくらいのドッキリさ。<br />世界各国から集められた衝撃写真が平成育ちの若人のハートを上から踏み潰します。<br />とはいえ、単に世界一では節操がないので、大小、強弱、高低、明暗、珍奇、宇宙編として一応は区別されて本書は構成されています。<br />宇宙に世界一もあったもんじゃないと思いますが、宇宙も世界の内なんでしょう、知らないけど。<br />例えば、珍奇編ムンドルク族の干し首写真、マングベツ族の頭蓋変形、ホッテントット族の面白いお尻の形、強弱編では砂漠に生育するウェルウィッチアというモグラみたいな樹、四川省にある長い竹のつり橋、世界一獰猛なワニの写真、大小編ではアフガニスタンの奥バダクシャン地方にあるお墓写真、７０トンもあるので掘り出せない世界最大の隕鉄、軍艦島や三井炭坑初島人工島、高低編では世界の塔さまざま、明暗編では花火写真等々、出せば出すほど『インターネットで(検索)すれば全部調べられんじゃん』というありがたい言葉をいただきそうなのでもうつまんないからこれ以上紹介しません。<br />巻末には記事編としまして編者の松尾邦之助がいろいろ書いてます。<br />世界の中の日本一、日本の中の世界一、いずれにしても地球規模においては何でも唯一。<br />いやいや、地球という枠組みだってずいぶん怪しいものです。世界がいかにあるかではなく、私がこの世に存在している自体がとんでもない世界一だということがこの本を読んでますます確信から遠ざかっていく気がする唯一無比、うちでしか取り扱っていない世界で一冊の本。<br /><br />売れない度　88％<br /><a name="more"></a>

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<title>自然と直観</title>
<description>みなさんにそのような能力があるかどうかは存じませんが、何を隠そう、私はトイレのドアを開ける前に中に人が入っているかどうかを知ることができるのです。しかも結構な確率で当てることができます。何？その方法を知りたいって？当店の本を買ってくださったことのあるお客様ならいざ知らず、本すら買わずに『売れない本のブログを書いてる奴ってマジ、バカじゃねぇの』なんて笑っているお客様こそ私は好きです。大好きです。迷惑ですか？出るとこ出たっていいんですよ。本気の冗談はさておき、どうやったら人が使用...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-04-21T21:50:03+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10028.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10028-thumbnail2.JPG" width="108" height="150" border="0" align="" alt="Scan10028.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10028-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>みなさんにそのような能力があるかどうかは存じませんが、何を隠そう、私はトイレのドアを開ける前に中に人が入っているかどうかを知ることができるのです。<br />しかも結構な確率で当てることができます。<br />何？その方法を知りたいって？<br />当店の本を買ってくださったことのあるお客様ならいざ知らず、本すら買わずに『売れない本のブログを書いてる奴ってマジ、バカじゃねぇの』なんて笑っているお客様こそ私は好きです。大好きです。<br />迷惑ですか？出るとこ出たっていいんですよ。<br />本気の冗談はさておき、どうやったら人が使用中かどうかを確認することが出来るか。<br />それはドアのノブの辺りに目印がついていて、それを指差し確認することで使用中か否かを調べることができます。<br />赤だったら使用中。青だったら入ってよし。<br />大抵のトイレにはこのシステムが導入されております。<br />だから当然直感の出る幕はありません。まさか私の直感で有人無人を言い当てるという話の展開を期待していたのではないでしょうね？<br />期待通りですみません。実は直感違いなんです。<br /><br />本日の売れない本は直感は直観でもそのまま捉えるの意の方の直観に関する本。<br />松尾芭蕉の有名な言葉に『物のみえたる光、いまだ心にきえざる中にいひとむべし』というのがあります。芭蕉のこの言葉は直観以前の瞬間のことを言っているのだと私は思うのですが、人間の直観というものも何かが契機となって赴く瞬間、いえ、瞬間直前に働く光のようなものではないでしょうか。冷蔵庫を開けた途端に目に入ってくる賞味期限を3週間過ぎた生卵。その卵を見て『このエッグ、まだイケる！』と思えるようなものです。<br />良い子のみんなはマネしてはいけませんけど。<br />著者の芳澤喜久さんは尋常小学校の先生です。しかし、理科の授業をやればやるほど人間のおかれている世界というものが不思議でならなくなってきました。この感覚を歩く不思議でもある子供たちに少しでも理解させるにはどうしたらよいか。子供は次第に大人になります。大変残念なことに大きくなるに連れて直観ができなくなってくるのです。それじゃ、人間に本来備わっている『直観』を今のうちにのばしてやりゃいいんだよ、こんちくしょう！ということで心血注いでできたのがこの直観教育指南書です。『差別即平等』、『矛盾即調和』といった禅問答だか般若経だかよくわかんない直観哲学が縦横無尽にあっちこっちに飛火します。時折差し挟まれる殺風景な風景写真が恰もロールシャッハテストのように我々の直観度を試すかのよう。目に入るもの、あるいは耳に入るもの、五感が感じ取ることはすなわち『それそのもの』なのですが、直観することによって一種『超そのもの』として立ち現れてくることを芳澤先生はクローバー集めや小石拾い、林檎の香りや蟲の声といった直接の体験を交えて教えます。<br />本書に登場する『直観教授』という言葉はペスタロッチが提唱したものですが、荒んだ現代では子供はもちろんのこと、我々大人こそが本来取り戻すものなのではないでしょうか。<br />窓ガラスが汚れていたらせっかくの青い空も台無しですよ。<br />直観は直に空を観ることです。<br />難しくもなく、易しくもない。<br /><br />売れない度　96％<br /><a name="more"></a>

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<title>こんにちはマイコン</title>
<description>いまや一家に一台ないと困るのがマイコンです。別になくても困りませんが、そういう人は携帯電話を持っていたり、マイコンの詳しい人が自分の家に出たり入ったりしていたり、なんらかの形でマイコンの介入を受けておるようです。いわずもがな私の商売もマイコンがないと成り立ちませんが、みなさんご存知の通り、私は人間です。とにかく、世の中はマイコンの影響を受けていないものはないのか！と怒鳴りたくなるくらい、なんでもかんでもマイコン化されています。最近では私の好きな分野の一つである脳みそまでも文科...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-04-08T15:33:09+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10027-482d5.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10027-482d5-thumbnail2.JPG" width="105" height="150" border="0" align="" alt="Scan10027.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10027-482d5-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>いまや一家に一台ないと困るのがマイコンです。<br />別になくても困りませんが、そういう人は携帯電話を持っていたり、マイコンの詳しい人が自分の家に出たり入ったりしていたり、なんらかの形でマイコンの介入を受けておるようです。<br />いわずもがな私の商売もマイコンがないと成り立ちませんが、みなさんご存知の通り、私は人間です。<br />とにかく、世の中はマイコンの影響を受けていないものはないのか！と怒鳴りたくなるくらい、なんでもかんでもマイコン化されています。最近では私の好きな分野の一つである脳みそまでも文科系脳と理科系脳とに分断されて考えられているようで、まるでマイコンでもあるかのようにここの脳の機能は云々かんぬん、などと機械的かつ的確なアウトラインに沿った語りくちで我々の脳にインプット。<br />脳がマイコンを作ったというのに、なぜ脳をマイコンにしようとするのか、と私は憤りますが、マイコンの力を借りてこうした胸糞悪いブログに自分の気持ちをぶつけている矛盾はいかんともしがたく、ぐうの音も出ません。<br />マイコンさん、本当にすいませんでした。<br />このマイコンに対する払拭しがたい不信感を半ば強行的に納得させるのが本日の売れない本。<br />マイコンがマイコンである所以はその非情さだと私は思います。<br />一切の意見を排除し、エンターキーを押すしかもう道が残されていないところなど、１８０センチの体が無残にもうなだれてしまうくらいの強力な否定感、あるいは敗北感を味あわせてくれる途方もないパワーがこの野郎にはあります。<br />さて、本書は能書きばかり垂れるマイコン嫌いのキッズたちの度肝を面白おかしくスッパ抜くマイコン解説書。まんがはあの『ゲームセンターあらし』で世界に名を轟かせたすがやみつる先生。そしてマイコンだったらかかって来いの東京大学名誉教授の渡辺茂先生がデータ的に監修。なんたってマンガでマイコンを覚えようってんだから、むちゃくちゃもいいところだと思いきや、登場人物が全員ゲームセンターあらしに出てくる人たちなので、ゲーム感覚でマイコンのなんたるかを知ることができます。<br />第１章は『こんにちは！マイコン』と題してあらしが一平太に怒鳴られ、天才少年の大文字さとるが彼らをマイコンワールドへとRUNさせます。<br />今じゃ当然のカーナビは当時『自動車用航法コンピュータ』と言われていたようです。普及するまで何年かかったことか！<br />次に第２章『マイコンにさわってみよう』では大文字さとるがあらしたちにプログラムの仕方(BASIC)を教えます。<br />私にゃ読んでもさっぱり分かりません。マイコン嫌いですから。<br />でもマンガは進みます。<br />で、最終章は資料編としまして当時の超かっこいいマイコンの数々や、今はもうないかもしれない秋葉原のマイコンショップの地図、あらしのゲームプログラム集、本書が大PUSHしているPC-6001のゲームカタログなどが載っていますが、現在ではおそらく役に立ちません。<br />便利だなんだの言っても、結局人間の暖かみが足りてないんだよ、今の世の中はよ。<br />※付録のマイコンキーボード実感ポスターはありません。<br /><br />売れない度　97％<br /><br /><a name="more"></a>

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<title>地理実習 器械器具解説</title>
<description>(上底+下底)×高さ÷2これは言うまでもなく台形の面積の計算公式である。この台形あるいは円、その他様々な面積の出し方を中学校で学ぶ。そのとき初めて広さは数値であるという非常に残念でもあり不安定な実感を掴むのである。この広い世の中において、私が占める地球上の面積は足のサイズにして２８だ。馬鹿の大足と呼ぶそうだが、現在私が問題にしているのは私の足の大きさではない。人間が地球上にしめる実際の面積は例え寝転んだとしても、その人間の大きさ以上でも以下でもない。その面積はその人間そのもの...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10026.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10026-thumbnail2.JPG" width="98" height="150" border="0" align="" alt="Scan10026.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10026-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>(上底+下底)×高さ÷2<br />これは言うまでもなく台形の面積の計算公式である。<br />この台形あるいは円、その他様々な面積の出し方を中学校で学ぶ。<br />そのとき初めて広さは数値であるという非常に残念でもあり不安定な実感を掴むのである。<br />この広い世の中において、私が占める地球上の面積は足のサイズにして２８だ。<br />馬鹿の大足と呼ぶそうだが、現在私が問題にしているのは私の足の大きさではない。<br />人間が地球上にしめる実際の面積は例え寝転んだとしても、その人間の大きさ以上でも以下でもない。その面積はその人間そのものであるといえる。正座をしているときは脛と足の甲が地球に触れているその人間の面積だ。ところが、不思議なことに私はそんなことは思ったこともないが、実に存在の薄い、という形容が似合ってしまうような人間が世の中にいるそうである。<br />その人はその人の足のサイズにおいて地球の面積を占有しているにも関わらず、である。<br />薄い、とは何事か。これは実に由々しき事態だ。<br />存在しているにも関わらず、存在が薄いだと？本当にそんなことが？<br />そこでまず測らなきゃならん。もしかすると、彼あるいは彼女は実に薄い紙のような体をしているかもしれない。<br />この広い世の中だ、何があっても私は驚かないぞ。<br />体が薄ければ存在が薄いのは道理に叶っているように思える。<br />だが太っている人間を存在が太いというであろうか？存在が太いというのは聞いたことがない。<br />私は早速ある人間にアポをとって駅前の喫茶店で待ち合わせた。<br />『なるほど、君か。みんなから存在が薄いといわれているのは』<br />彼ではなく、彼女であった。外見は多少地味だが、なんということはない。ごく平均的な２０代半ばの女性である。<br />『はぁ、そうなんです。なんででしょう？一生懸命やっているのに。おーいおーい』<br />『何も泣くこたぁないよ。ま、これで涙でも拭いて。じゃ、とりあえず足の面積を測らせてもらいますよ』<br />私は地理実習に使うメジャーを取り出してテーブルの下へもぐった。<br />『いきなりなんですか！ちょっと！このおじさん変なんです！誰か！ギャー！』<br />私はやましいことをしているわけではないのに、また警察に通報された。これで今年に入って５度目だ。<br />ところで、彼女は女の子らしくその身長には平均的な足のサイズであった。<br />ではなぜ存在が薄いのか。あるいは存在が濃いということが起きるのか。<br />そしてそれは計測できるものなのか。<br />その人がその人であるというからには、容姿はさることながらその人ならしめるあるものがあるはずである。<br />それは目に見えるようで見えない。見えているのかもしれないが、はっきりとは掴めない。<br />こうしたことを考えている内に私は自身がまるで存在していないかのような、存在自体よくわからないように思えてきた。<br />全く理解がつかない問題だ。<br />私は拘置所の中で早速ある人物に手紙を書いた。<br /><br />『拝啓　足立ミステリアンチーム所長殿　私は今、警察に拘留されています。それというのも世界の存在の秘密をあと一歩で掴めるか掴めないかというところで、あっ。今看守がやってきました。どうか私の研究の続きをお願いします。これはあなたのきっとお気に召すミステリーだと思います。最後にもしよかったらお菓子の差し入れをお願いします。一生のお願いです。　草々』<br /><br />先日、以上のような奇怪な手紙と日記の切れ端が私の事務所のポストに投函されていたのであった。<br />なるほど。世界を測る道具は山ほどあるのに、肝心の存在を測る道具はどこにもないということか。<br />しかし、人間も世界の構成要素として存在しているならば、地図というものは一体何を測り、指し示しているのか。<br />謎は深まるばかりだ。彼のミステリーを解き明かしてやりたい。<br />私は着の身着のまま静岡行きの電車に飛び乗った。どうやらこの鍵を握っているのは浜名湖のウナギのような気がしたからである。<br />昨日から何も食べていなかった。ウナギが食べたい！あと柴漬けも！<br />ウナギのことを考えすぎて私の胃は既に逆流し始めていた。　<br />つづく。<br /><br />売れない度　98％<br /><br /><a name="more"></a>

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<title>悪魔の人質</title>
<description>イケメン。最近私が知ったところによると、いい男のことをこう呼ぶそうである。郵便局の人に聞いたらイケメンの意味は『イケてるメン』だそうだ。なるほど。ダジャレにしては私の方がまだ３倍くらい面白い。私の職業は表向きは古書ことばのボンヤリ店長だが、夜になると千の顔を持つ。ブログでこうして書いちゃったからバレちゃうけど、その千の顔の内の一つに足立ミステリアンチームのチーフのとしての顔があるのだ。イケメンということはそれに魅かれる女性がいるということだ。男の影に女あり。もうこうしちゃいら...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-03-13T08:39:00+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10025.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10025-thumbnail2.JPG" width="110" height="150" border="0" align="" alt="Scan10025.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10025-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>イケメン。<br />最近私が知ったところによると、いい男のことをこう呼ぶそうである。<br />郵便局の人に聞いたらイケメンの意味は『イケてるメン』だそうだ。<br />なるほど。ダジャレにしては私の方がまだ３倍くらい面白い。<br />私の職業は表向きは古書ことばのボンヤリ店長だが、夜になると千の顔を持つ。<br />ブログでこうして書いちゃったからバレちゃうけど、その千の顔の内の一つに足立ミステリアンチームのチーフのとしての顔があるのだ。<br />イケメンということはそれに魅かれる女性がいるということだ。<br />男の影に女あり。もうこうしちゃいられない。<br />私は早速最近駅前で起きている怪現象をリサーチすることにした。<br />なんでも駅前のホストクラブ『悪魔』が大繁盛でその影響により、若い女性陣が本を買わなくなり、売れない本ばかりを扱っている一古書店が壊滅状態にあるという。<br />私はミステリアンチーム特製のサングラスをかけ、ホストクラブに雑誌の取材と称して潜入した。<br />このサングラスは特殊な紫外線により、人のポケットの中にお金が幾ら入っているのかを察知できる優れものなのだ。<br />５６０円、７９０円、４３０円…。みんなそんなに持っていない。<br />あたりを見回しているうちに大金をポケットに入れている奴がいた。<br />このホストクラブの売上トップ、ＳＨＩＮＧＯである。<br />いわずもがなイケメン族に属すると私は見て取ったが、諸君、驚くことなかれ、彼こそは現代に甦る稀代の悪魔だったのである！<br />なるほど店の名前が『悪魔』なら経営者も悪魔ってわけか。面白い。<br />私は懐にあるおやつ用の岩塩を握り締めた。<br />彼は私にボソリと言った。<br />『とうとうおいでなすったか、足立ミステリアンチームの大将。ここはお前が来るところじゃないぜ』<br />奴は私の正体をいともやすやすと見破った。私は店に入る時点でジャンパーを脱いでくるのを忘れていた。背中にでかでかと『足立ミステリアンチーム』の刺繍が入ったジャンパーを！ <br />気がつくと、私は悪魔に魅入られてしまったその店の女性客に取り囲まれていた。<br />カラオケが始まったのである！<br />私は朗らかに歌いながら自分の店の屋号を『悪魔書店』にしようかどうか真剣に考えていた。<br />そうした売り方を『小判ザメ商法』と呼ぶ。<br /><br />本日の売れない本はまたもや悪魔の本。なぜかって？<br />今日が１３日の金曜日だから！<br />悪魔の力を借りてもこの本を売ってみせる！<br />本書はアメリカを舞台に本物の悪魔を相手にバッサバッサとローマ・カトリック式のお祓いをするエクソシストのドキュメント。<br />悪魔祓いの５つのケースを紹介後、憑かれたらどうするかという憑依教本、悪魔祓いの儀典書、お祈りの言葉等、命を賭けた大オーメン。<br />リチャード=リタという性転換者の悪魔祓いは圧巻。<br />憑かれたリタはラッパーかと思うほどのスラングを連発。リタが言っているんじゃありません。悪魔がそうさせているんです！<br />悪魔が外からやってくるものなのかそれとも私たちの内からやってくるものなのか。<br />見えないものが見えていて、見えているものが見えていない、日常生活の矛盾が悪魔によってひっくり返されるとき、現に起きている非日常は日常そのもの。<br />いるかいないかはどっちでもいい。<br />私たちの日常を支えているのは神か悪魔か人でなし、いいえ、もしかしたらあらゆる人や物に反射し続ける自分自身の心こそが、私たち自身を救ったり貶めたりするものなのかもしれません。<br />オーメン。<br /><br />売れない度　13％<br /><br /><a name="more"></a>

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<title>老上海広告</title>
<description>この間、近所のセルフサービスの食堂で夕飯を食べておりますと、横に妙な視線を感じました。その方を向くと一人の中年女性がまんじりもせず私を凝視しているではありませんか。あんまりすごい顔だったので、私は気づかなかった振りをしてもくもくとご飯を食べ進んでいきましたが、どうも食べている心地がしません。腹が立ってくるというより、落ち着いてご飯が食べられないのと、あと何か怖いので私は思いきって彼女に話しかけてみることにしました。ゆっくりとお茶碗に箸を置いてから、姿勢を正して彼女に向き直ると...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-03-05T11:34:54+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10022.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10022-thumbnail2.JPG" width="109" height="150" border="0" align="" alt="Scan10022.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10022-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>この間、近所のセルフサービスの食堂で夕飯を食べておりますと、横に妙な視線を感じました。<br />その方を向くと一人の中年女性がまんじりもせず私を凝視しているではありませんか。<br />あんまりすごい顔だったので、私は気づかなかった振りをしてもくもくとご飯を食べ進んでいきましたが、どうも食べている心地がしません。<br />腹が立ってくるというより、落ち着いてご飯が食べられないのと、あと何か怖いので私は思いきって彼女に話しかけてみることにしました。<br />ゆっくりとお茶碗に箸を置いてから、姿勢を正して彼女に向き直ると私はこう言いました。<br />『腹、減ってんのか？』<br />彼女はまったく表情を変えないまま、私に向ってこういったのです。<br />『あなた、誰ですか！　おとうさーん！ど・ろ・ぼ・う！誰かー！ギャー！』<br />私はペロッと舌を出して言いました。<br />『人の家と食堂と間違えちゃった！ごちそうさま！』<br /><br />このように人に何かをする気にさせる物、いわば矢印の役割を果たしているのが広告です。<br />本日の売れない本は１９３０年代のラオ・シャンハイと呼ばれる時代の広告を集めた本です。<br />いまだに上海という言葉は何か妖しくて魅力的な雰囲気を持っているように私には思われるのですが、本書に収められている広告の数々もまさにいかがわしくて阿片の香りがプンプンするようなものばかり。<br />阿片吸ったことないけど。<br />軟膏、歯磨き、酒、タバコ、果てはＳＰ盤やカルタまで。主に嗜好品を中心とした広告です。<br />コカコーラ(可口可楽)はまるで紹興酒のようだし、煙草は呑んだら死にそうです。<br />商品はどれもが阿片窟の必需品であるかのような不健康さでグングン迫ってきます。<br />我々消費者のことは置いてけ掘りにするつもりであるか！<br />描かれている女性は誰も彼もがイってしまっているようなカっ飛んだ笑顔か、ガンを飛ばしているかのどちらかで、インチキ東洋人まるだしの広告群ばかりで老上海はとっても怖い時代だったんだなぁと鼻の下をのばしたり、煙草をプカリとやりながら古き妖しき時代に思いを馳せるだけの本。<br />横光利一、芥川龍之介、金子光晴、村松梢風、吉行エイスケらを魅了した胡散臭さ満載の老上海、その片鱗を垣間見る暗黒広告の数々が今燦然と甦る。<br />中文。図版多数。１２２ページ。カラーページ多数。<br /><br />売れない度　0％<br /><a name="more"></a>

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<title>世界の遺言</title>
<description>こう世の中も不景気のドン底まで行きますと、物事の進め方も慎重になりがちです。今の世の中を渡っていくその慎重さも、以前は気にも留めなかった点ですら気になりだし、肝心の物事に取り掛かる前に取り掛かろうとする自分の意思さえ、本当にそれが自分の意思なのか、分からなくなってしまうくらいの神経の使いようが必要とされるようです。そのような毎日を送っておりますと、ふと道を歩いておりましても、はるか昔に親や友人や上司に何の気もなしに言われた言葉が突然甦り、後悔の坩堝や郷愁の嵐、はたまた幸せの絶...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-02-24T20:16:46+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10020.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scan10020-thumbnail2.JPG" width="114" height="150" border="0" align="" alt="Scan10020.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scan10020-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>こう世の中も不景気のドン底まで行きますと、物事の進め方も慎重になりがちです。<br />今の世の中を渡っていくその慎重さも、以前は気にも留めなかった点ですら気になりだし、肝心の物事に取り掛かる前に取り掛かろうとする自分の意思さえ、本当にそれが自分の意思なのか、分からなくなってしまうくらいの神経の使いようが必要とされるようです。<br />そのような毎日を送っておりますと、ふと道を歩いておりましても、はるか昔に親や友人や上司に何の気もなしに言われた言葉が突然甦り、後悔の坩堝や郷愁の嵐、はたまた幸せの絶頂へと巻き込まれたりすることがよくあるようです。<br />一体記憶や言葉が甦るというのがどういうことなのか、私にはさっぱり分からないのですが、つまり、過去は死んでいない、ということになるのでしょうか。<br />過去が死んでいないとするならば、それらの記憶や言葉はどこにあるのでしょうか。<br />駅前を歩いていればお母さんにおもちゃを買って貰えず、代わりに道に落っこちていたネジを渡された懐かしい思い出、ラーメン屋を覗けば金がなくて食い逃げした苦い思い出、そしてゴミ捨て場に捨ててある本を見れば、行って看病してやり、西に喧嘩や訴訟があればつまらないからやめろという。<br />ことごとく私たちの生活は思い出しかないことに気がつくのです。<br />もしかしたらその場その場で私たちの頭の中へ侵入してくる記憶や言葉というのは空に浮かんでいるものなのかもしれません。<br />こうしたことから一度喋られた言葉、書かれた言葉というものは消えてなくなるわけではなく、全て膨大な数の遺言として私たちの頭上を凄まじい勢いで飛び交っているのかもしれません。<br />あー、言葉が決して死なないなんて本当に恐ろしいことです。<br />なまねこなまねこ。<br /><br />さて、本日の売れない本はこのような宙を飛び交う遺言の本。有名無名がこぞって遺した言葉の数々を紹介した本です。<br />人間の最後の言葉に関しては数多くの本がありますが、本書の特色はほぼ遺言状に関する本なのです。<br />とはいえ死ぬ間際の言葉には違いありません。<br />そうしますと少なからず財産が絡んでくるわけで、その遺言の解釈やら相続をめぐって生々しい争いが生じるのもよくある話。<br />落ち着いた遺言や差し迫った遺言など、人間にとって言葉を遺すとはどういうことなのか深く考えさせられます。<br />ホープ・ダイヤモンドの所有者エバリン・ウォルシュ・マクリーン夫人のダイヤを所有したことによる不吉な人生や、魔術師ハリー・フーディニの墓まで持っていった脱出法、サド侯爵の忘れ去られることを切に望む奇妙な遺言、グレース・ケリーの愛情こもった口述筆記の遺言書、ユージン・オニールが最愛の犬に遺した遺言書、シカゴの狂人弁護士、チャールズ・ラウンズベリーが遺した狂った遺言書、詩で書かれた遺言書等々、肉体が死してなおも生きようとする言葉の数々が収められております。<br />言葉をつむぐ張本人は時間が経てば死んでしまうけれども、生きている人にとってみれば言葉や死者は決して死ぬことがないのは、厄介でもあり、この世の面白さとでも申しましょうか。<br />死者がまるで生者であるかのように感じるのが遺言状、あるいは手紙や遺品という不思議な物の威力であります。<br />日常のなにげない挨拶、つまらない冗談、気軽にかける電話、親しい人との豊かな時間、あまねく言葉はことごとく遺言です。<br />ならばもっと壮大で宇宙みたいに深淵な遺言こそ生きているうちに言ってやろうではありませんか。<br />今すぐにでも考えましょう、死ぬ間際に言っておきたいことは？<br /><br />売れない度　0％<br /><a name="more"></a>

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<title>アミティヴィルの恐怖</title>
<description>ある日のことであった。いつものようにバイトを終えた石子が部屋の真ん中で水を飲んでいると玄関のチャイムが鳴った。最近ではずいぶん世の中も物騒になったものだが、小窓を覗く為にかがむのも煩わしい石子は、扉の向こうに誰がいるのかも確認しないままドアを開けた。すると、そこに立っていたのは、全身黒ずくめ、右手に巨大なフォークのような鉾を持った異様な出で立ちの男であった。目は梟のように大きく、鼻は恐ろしいほどのかぎ鼻、口は石子の拳が入るかと思うほど大きい。石子は一瞬ひるんだが、世の中はあり...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-02-13T17:14:14+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scanakuma.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/Scanakuma-thumbnail2.JPG" width="109" height="150" border="0" align="" alt="Scanakuma.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/Scanakuma-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>ある日のことであった。<br />いつものようにバイトを終えた石子が部屋の真ん中で水を飲んでいると玄関のチャイムが鳴った。<br />最近ではずいぶん世の中も物騒になったものだが、小窓を覗く為にかがむのも煩わしい石子は、扉の向こうに誰がいるのかも確認しないままドアを開けた。<br />すると、そこに立っていたのは、全身黒ずくめ、右手に巨大なフォークのような鉾を持った異様な出で立ちの男であった。目は梟のように大きく、鼻は恐ろしいほどのかぎ鼻、口は石子の拳が入るかと思うほど大きい。<br />石子は一瞬ひるんだが、世の中はありえないことがありうるくらい果てしなく広いということを知っているので、驚いた様子もそこそこに当然のごとく尋ねた。<br />『どちらさんですか』<br />『俺は正真正銘の悪魔だ。』<br />『お前がいろんな伝説に聞く悪魔か。その悪魔があたしに何の用か』<br />悪魔は全くひるんだ様子を見せない石子に感心しながらもこう言った。<br />『いい質問だ。今日は１３日の金曜日だからみんなの願い事を叶えてやろうと、足立区担当の俺がこの近隣を回って御用聞きをしているというわけ。だからお前、何か欲しいものないか。もちろん、これは我々悪魔の善意からしていることであって、お代はもちろん頂きません。でもあんまり細かい望みは駄目だよ』<br />石子はその場で腕組みをしながら考えた。<br />『望みかぁ。あるといえばあるし、ないといえばないなぁ。うーん。うーん』<br />『早くしないと』<br />『うーん』<br />『お前を』<br />『うーん』<br />『蝋人形に』<br />『うーん』<br />『してやるぞ』<br />『あっ！』<br />『何だ』<br />『かっこいいカレシ』<br />『無理』<br />悪魔はそう呟くと一陣の風とともにどこかに消え去った。<br />一人玄関口に取り残された石子は『寒い寒い』と言いながら静かにドアを閉めると、コンロにあるやかんにまだ水が入っていることを確認し、畳の上にぽつねんと置きっぱなしになっていた湯飲みに注ぎ足した。<br /><br />売れない度　96％<br /><br /><a name="more"></a>

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<item rdf:about="http://koshokotoba.seesaa.net/article/113006146.html">
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<title>ものしり試合</title>
<description>読書の醍醐味は何かと問われれば、やはり物を知ることの一語に尽きましょう。本を読めばとりあえずは何かが書いてありますので、その本に書いてあることについて知ることができます。例えば言葉の意味を知りたいときには辞書という大変便利なものがございます。調べることによって『おもねる』の意味を知ったり、『上目づかい』という言葉の用法を覚えたりしていくのです。基本的に人間は知りたがりといういやらしい本能を備えておりますので、『ここまでしか知ってはならない』などという法律が制定されてもいとも容...</description>
<dc:subject>日記</dc:subject>
<dc:creator>ことば</dc:creator>
<dc:date>2009-01-22T20:48:31+09:00</dc:date>
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<a href="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/monosiri.JPG" target="_blank"><img src="http://koshokotoba.up.seesaa.net/image/monosiri-thumbnail2.JPG" width="104" height="150" border="0" align="" alt="monosiri.JPG" onclick="location.href = 'http://koshokotoba.seesaa.net/upload/detail/image/monosiri-thumbnail2.JPG.html'; return false;" style="cursor:pointer;" /></a><br><br>読書の醍醐味は何かと問われれば、やはり物を知ることの一語に尽きましょう。<br />本を読めばとりあえずは何かが書いてありますので、その本に書いてあることについて知ることができます。<br />例えば言葉の意味を知りたいときには辞書という大変便利なものがございます。調べることによって『おもねる』の意味を知ったり、『上目づかい』という言葉の用法を覚えたりしていくのです。<br />基本的に人間は知りたがりといういやらしい本能を備えておりますので、『ここまでしか知ってはならない』などという法律が制定されてもいとも容易にそれを乗り越えていく神秘の能力を秘めているのです。<br />問題は何を知るかであって、知りたいという欲求は止めどもなく溢れます。よしんば『もうこれ以上知りたくない』と思っても『もうこれ以上知りたくないということ』を知ってしまうのです。<br />よって人間はどこまでも知ることができるわけです。<br />かつて日常生活においてなんでも知っている人は尊敬の念をこめて『ハカセ』とか『長老』などと呼ばれておりました。<br />今やその役割は調べたいことの１００万分の一だって有用な情報が得られず、かつ消してもらいたい情報は永久に残り、間違ってはいないが正しくはない知識が山ほど得られるインターネットに取って代わろうとしています。<br />では『ものを知っている』とはどういうことでしょうか。<br />読書を全くしない人でも『ものを知っている』人はおります。もちろん読書をする人はいわずもがなですが、自らにとってその物事について知る、ということが一体何であるのか、ふと立ち止まると読書以上の妙味が味わえるかもしれません。<br />例えば餅の食べ方について知りたい人がいるとしましょう。<br />彼は駅前に住んでいる町一番の『ものしり』に聞きに行きます。<br />『おいハカセ。餅の食べ方にどんなのがあるか教えてくれ。もとい、ください』<br />『ふむ。そもそも餅というのは神の…』<br />『いや、食べ方だけでいいんです』<br />『面白い餅の食べ方にとある台湾に伝わる風習があるのを知っているか？それは…』<br />『俺は台湾のことを聞いているんじゃない！餅の食べ方を聞いているんですよ』<br />『ああ、そうだったか。私が毎年正月に食べる雑煮は確か…』<br />『もういいよ！この物知り！役立たず！』<br />このように物を知りすぎて物を知らない人間になることのないよう、私たちは『知る』ことについてもっと知った方がいいのです。<br />ということで本日の売れない本は古今東西のものしりがその知識の総力をあげて火花を散らした対談集。<br />ホスト役の日置昌一さんは日本史関係では右に出るものがいないくらいものしりです。<br />その百戦錬磨のものしりに対決を挑むのが総勢２１人のものしり軍団。ものしりの名誉をかけて天下分け目の大合戦を繰り広げます。まずはベックフォードの翻訳で有名な矢野目源一さん。精力剤にも精通している矢野目さんは気持ちの悪いホルモン食のはなし。ジャーナリストの大宅壮一さんは新興宗教の若返りのはなし。村松梢風さんは侠客のはなしで仁義の語源が『お辞儀』だというものしり振りを披露。大下宇陀児さんならびに木々高太郎こと林髞さんは記憶術のはなしと医療の話で、探偵作家らしいものしり自慢。首切り浅右衛門の話は圧巻です。ほかにも、世界メシヤ教教祖の岡田茂吉さんの神がかったはなしや、元陸軍中将土居明夫さんのスパイ問答等、ものしりというのはその人が生きて培ってきた経験のことだと今更ながら納得せずにはいられない名勝負の数々。<br />『知識』と『知る』とはまるで違う、決して知識だけではないものしりたちの『知らないこと』を知るためのものしり対談集。<br />知行合一、永遠の宿題。　<br /><br />売れない度84％<br /><a name="more"></a>

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